<今回の背景は、真樹ですv>


・・・次の日。
私は、俊の家の前で俊を待っていた。

・・・まだかな?

すると、愛来ちゃんが出てきた。

「あー、ココちゃんじゃん!兄貴待ってるんでしょー?」

愛来ちゃんは、私を見てそう言った。

「うん!!!俊はまだ準備してるの??」

私は、笑顔でそう問いかけた。

「実はさー・・・兄貴今日日直らしーから、先に学校行ったんだー。
ココちゃんが来たら、今日帰り一緒に帰ろうって言っといてーって言われたのー」

愛来ちゃんは、玄関に鍵をかけながらそう言った。

「そっかぁ・・・じゃあさ、愛来ちゃん一緒に行かない?」

「いいよー。じゃ、一緒に行こー」

愛来ちゃんは、そう言って微笑んだ。

俊・・・まぁ、日直だから仕方ないよね!!

私は、愛来ちゃんと楽しく話しながら学校へ向かった。




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授業はあっという間に終わり、放課後を知らせるチャイムが鳴った。

よーーーし!俊の教室へ行くぞ!!

私が意気込んで走り出そうとしたとき、

「心亜!成石センセが呼んでたよ!速攻で職員室に来いだって!」

アキがそう言った。

・・・そういえば、昨日呼ばれてたんだっけ・・・

「ちょっと、俊に伝えてから行く!!!」

私がそう言って、走り出そうとすると、

「藍原!!今日は逃がさねぇからな!」

後ろからなるちゃんがそう言って、私の腕をつかんで職員室へ連れて行った。

「ちょっとー!俊のとこ行くだけだってばーーー!!」

私がじたばだと抵抗すると、

「俊くんには、私から言っとくから!」

アキが、そう言って満面の笑みで手を振った。

アキーーーー!どうせなら助けてよーーー!






「・・・・藍原・・・てめぇはどうしていっつも・・・」

職員室について、なるちゃんの説教が始まって約20分が経過。

「わかった!わかりました!ごめんなさーーーい!!!」

「てめーはさっきから謝ってるだけじゃねーか!謝って済んだら警察はいらねーんだよ!」

「うぇーーーん、だって早く帰りたいんだもーーーん!!!」

私は、泣き真似をした。

「そんな嘘泣き通じねぇんだよ!・・・ったく・・・次廊下走ったら、謝罪文原稿用紙5枚書いてもらうからな!

なるちゃんは、そう言って机にあった原稿用紙を叩いた。

「ええええ!!!廊下走っただけで!!!??5枚も何書けばいいの!!?」

「走らなきゃいい話だろーーーが!!!」






とりあえず、説教も終わり・・・私は一人とぼとぼと正門を出た。

・・・はぁ。なんてついてないの・・・・朝も一緒に登校出来なかったし・・・帰りも無理だったし・・・・
せっかくの一ヶ月記念日が・・・

私は、そんなことを考えてはぁとため息をついた。

「でっかいため息。」

声に驚いて、顔をあげると

「俊・・・!!!!」

私は、笑顔で俊に駆け寄った。

「俊、待っててくれたの!?」

「・・・まぁな、心亜に渡したいものあったし。」

俊は、そう言って鞄の中をあさり始めた。

・・・渡したいもの?なんだろ??

「これ」

俊がそう言って渡してくれたのは、小さな小箱だった。

「えっ!!!もらっていいの!?」

私は、驚いてそう言った。

「当たり前だろ?・・・開けてみろよ」

俊がそう言ったので、私はゆっくり小箱を開けてみた。
すると、中には可愛いハート型のピアスが入っていた。

「か、可愛い!!!!!!」

私は感動して歓声を上げた。

「・・・俺とおそろいなんだ」

照れながら、髪をかき上げて左耳を見せる俊。

「嬉しい・・・v 私もつけよっとv」

私がピアスをつけようとすると

「俺がつけてやるって」

と、俊がピアスを取って、私の左耳につけようとした。

「あ!待って!!左には、別のピアスしてるし・・・右耳でいいかな??」

私は、そう言って俊を止めた。

「わかった。これ大事なピアスなのか?」

俊は、私の右耳にピアスを付けながらそう言った。

「・・・うん・・・私の宝物なの・・・」

私は、そう言って微笑んだ。

それから、三分ぐらい無言の時間が続いた。

「・・・付いた。」

俊は、照れながら、そうつぶやいた。

「・・え?・・あ、ありがとう!」

私も照れながらそう返した。

・・・だって・・・俊との距離が近いんだもん・・・・
ドキドキしすぎて・・・俊に聞こえそう・・・

「・・・キス、していい?」

俊の突然の問いかけに、驚いて真っ赤になる私。

「えっ・・・そ、それはっ・・・!」

俊は、私の答えを聞かずに、近づいてくる。

ひゃー>< つ、ついに・・・キスしちゃう・・!

真っ赤になって目を瞑ると
プーーーーーッ!!!と車のクラクションが鳴った。

驚いて車を見ると、真っ赤な車が隣で停車した。

そして、ゆっくり窓が開いて

「そういうことは、別の場所でしろ!!!」

となるちゃんが叫んだ。



・・・なるちゃんのバカーーーーーーーーー!!!!